眠れないかと思ったらそんなことはなく、でも夜中にぐずぐず泣いたことだけは覚えている。いもむしみたいに丸まって寝てた。丸くなる、というのは防御の姿勢なのだろうな。今の私は、攻撃にはきっと耐えられない。

 食欲は、やっぱり若干落ち気味。でも親の手前、なんでもない顔をして詰め込む。そのくらいの演技なら朝飯前。きっと家族の誰も気づかないだろう。そんなことばかりうまくなる自分が、なんだか今日はひどくいやだった。

 仕事はやっぱりたまっていて、休んだつけはしっかり払った。いないあいだにどれだけのことがまわったのかといったら、ぜんぜん進むわけがない、らしい。まあ把握している人間が私ともうひとり休んだのだから、当たり前か。やってもやっても終わらず、机の上はひどい有様。

 堪えていたバランスが急に崩れたのは、お昼休み。ぼろぼろ涙が止まらなくなってしまって困った。職場で泣くなんて、最も嫌悪するところなのに。しっかり20分で立て直す。自分の感情を切り離すのが、今回でますますうまくなっただろう。

 午後は考える暇もなく仕事。花笠の音が聞こえ始めたところで、やっと切り上げる。街中を通って書店に寄って帰ろうと思ったのが間違い。歩道は歩ける状態じゃなく、電力の四辻から結局裏道に入って帰ってきた。

 22時すぎになってケイタイに着信。聞き取られないようにぼそぼそ喋る。私らの前で泣かないでどこで泣くの、と言われてうっかり涙ぐむ。整理ついてないんだろうけど、といわれるけれど、これで整理がついてるんだよ、といわれたらああそうなんだ、とでも言いそうな雰囲気。自分のことなのに、いまいち実感が湧かない。最後のメールを見ればこみ上げるのに。

 自分を大事にしなよ、もっと甘えていいんだよ、といわれても、どうしたらいいのかわからないなんて。

 私はとてつもなく冷たくて感情がない人間なんじゃないだろうか、と思う。

 朝食:食パン半分、モロヘイヤのおひたし、ミルクティ。
 昼食(お弁当):ブロッコリ、ゆで卵、小海老の素揚げ、メンチカツ4分の1、かおりごはん。
 夕食:わかめのおみそしる、だしかけ冷や奴、桜海老入り卵焼き、青梗菜の炒めもの、すいか、あずきバー(アイス)、フィナンシェ1個(Maduの)。