真実はどれなのか

 「閉ざされた森」を観てきた。ジョン・トラヴォルタ主演。あんまりこの人は好きじゃないんだけど、予告を見てすごーく気になった作品だった。ひどい嵐の中、訓練に出かけたレンジャー隊が消息を絶つ。生還したのは2名の兵士。そのうちの1人は黙秘を続けているため、尋問の腕を買われてハーディ(トラヴォルタ)が呼ばれる。この訓練を指揮していたウエスト軍曹(サミュエル・L・ジャクソン)が不可解な死を遂げている。誰が殺したのか。黒幕は誰なのか。なんとなく終わり近くなってからオチは見えてしまったのだけれど、それを補って余りある映像だった。真実がどれなのかに気づくのは本当にちょっとしたきっかけ。それに気づかなければ、間違ったものを真実だと信じていたかもしれない。そして、間違っているものを真実だと思っていたら、それは本人にとっては真実以外のなにものでもない。おもしろいことはおもしろいんだけど、ストーリーがごちゃごちゃ入り組んで複雑な上に登場人物が7人と多いので、ときどき頭がこんがらがってしまった(理解力がないだけという突っ込みは全力で却下)。でもジョン・トラヴォルタは前よりは体もすっきりしていたし、コニー・ニールセンの存在感がよかったと思う。もう1回くらい見たらストーリーはっきりするかなあ。頭悪い感想。