まるで就職活動時代みたいだ

 私が大学3年で就職活動をはじめたときは、氷河期真っ只中と言われて本当に大変だった。たぶん20社くらいは受けたし落ちたと思う。結局、運良く専門出版社に潜り込めて、私の就職活動は終わった。具体的に活動をしたのは半年間だった。そのあいだに何回も自分のやりたい仕事は何なのか考えたつもりだった。けれど、社会人になってこの歳になっても(この歳になったからこそ、なのかもしれないけど)、私は自分のやりたいことがわからない。制作編集しかできない、と思っていたし好きだった。けれどそれに区切りをつけると決めたら、そのあとに何をしたらいいのかさっぱり見当がつかない。手に職もないし、資格もない。こうなったら何の仕事をしたいのか、何ができるのか、ぜんぜんわからないのだ。手に職がある人を、本当にうらやましく思う。そして、どうして自分でそういう選択をしなかったのかなあ、とも思う。お手本にしたい、と思うずっと年上の女性のサンプルもほとんどない。母の姿はお手本になるけれど、だからといって同じように人に教える仕事ができるわけじゃない。本当に暗中模索。会社を辞めると決めたはいいものの、そのあとどうしていったらいいのかわからない。どうしよう。何をしたらいいんだろう。一生懸命考えてみても、考えはぐるぐるまわるばかり。はぁ。