罪作りなマンガ

 はてなでもおもしろいおもしろいと目にしていた『のだめカンタービレ』、本当にすっごくおもしろい! 最初は3巻だけ、と思っていたのに、あまりのおもしろさに止まらなくなってしまって10巻まで大人買い。おもしろくておもしろくてどんどん読み進めてしまってあっさり終わっちゃった。続き読みたくてたまんない。のだめを読んでるとまた音楽がやりたくなって困る。千秋さまのラフマニノフなんてかっこいいだろうなあ……。うっとり。のだめの「楽譜が読めない」には思わず共感してしまった。私も小さいときは楽譜を読むんじゃなくて、人が弾いた音を覚えてピアノを弾いていたから。「それじゃあいつまでたっても自己流でしか弾けないわよ! ちゃんと楽譜を見て弾きなさい!」と母にスパルタで覚えさせられてから、初見で弾くのは得意になったけれど。音大に行ってたら私はどうなってたのかなあ、と想像を膨らませたくなる。のだめが羨ましいのは、手が大きいこと。ピアノを弾く人にとって、大きい手は武器だもの。私は子供みたいにちっちゃい手で、鍵盤を押さえるのにいつも苦労していたから手が大きい人がすごく羨ましい。のだめが本気を出したらどこまでうまくなるんだろう、と思う。またピアノやろうかな、と思ってうずうずしている。大好きなラフマニノフのピアノコンチェルト、グリーグのピアノコンチェルト。うたうようなピアノ。リストのラ・カンパネラ、ショパンのワルツやエチュード、バッハのインベンション。発表会で弾いたシューベルト即興曲は今でも大好きな曲だ(そして、私はシューベルトと同じ誕生日であることが、実はかなり気に入っている)。マンガでこんなにうずうずさせられるのも珍しい。いろんな人に押し付けてでも読ませたいマンガだ。