ハイホーな気分

 村上春樹『村上朝日堂 はいほー!』を読了。本当に村上春樹は肩の凝らない本なので、読みたいときにぱっと開いて読みはじめて、そのまま最後まで読んだり途中でやめたりすることも気軽にできる。私は村上春樹が猫について書いている文章がけっこう好きで、以前「コロッケ」という猫を飼っていた、というところがすごく印象に残っている。猫を見ると、あーコロッケ、と思い出すようにごくごく最近なったのだけれど、この本の中には本物の食べるコロッケについての記述が出てくる。これがまたおいしそうなんだよねー。そのお店のそのコロッケが本当に好きなんだろうなーっていうのがよくわかる。どうも私にとっての村上春樹って、食欲を刺激される作家みたいだ。