憧れの服

 新人さんの机の上に皆川明さんの本があるのを見つけて、いいなー持ってるんだ、と言ったら、じゃあお貸ししますよ、と貸してくれた。うわーい。皆川明さんは、言わずとしれたmina perhonenウムラウトを出すのがめんどくさい)のデザイナさん。minaの服は憧れで、いつか着てみたいと思っている。でも今は高くてとても手が出ない。なのでいつも雑誌なんかに載っているのをいいなーと見ているだけ。エッグバッグも買いたいんだけど、いつもなんとなくタイミングを逃してしまっている感じ。私は大変な荷物持ちなので、あの小さいバッグに荷物が入りきるのだろうかとも思う。それを会社のKさんに言ったら、「それは荷物を減らすんですよ!」と力説された。Kさんもminaがすごく好きなのだそうで、スカートを1枚持っているのだとか。うらやましい。Kさんには「朱華さんはmina似合うと思いますよ」と言われていい気になった。白金台のショップにも行ってみたいなー。かわいい服大好き。
 だいたいいつもはそっけないくらいシンプルな格好をしていることのほうが多いし、スカートなんてまずめったに履かない。会社にもスカートを履いてくる女性は皆無(誇張じゃなしに本当に誰もいない。営業さんはスーツが制服だから履くけど)。シャツにジーンズ、というのが定番だったのだけれど(そしてそれは今でも変わらないけど)、最近になってかわいい女の子らしい服もいいなあと思いはじめた。以前は絶対に敬遠していたフリルのついた服とかも着てみようかなあと思っている。幸い今は髪も短いし、そんなに女の子女の子しすぎることはないだろう(その歳で、とかいう突っ込みは全力で却下)。見た目と正確にギャップがあるって言われるけど、そのギャップがさらに深まるんだったらそれはそれでおもしろいじゃないか。見た目どおりの人間なんてつまらないもん。