今さらだけれど

 就職するのは大変だなあ、と思う。新卒のときにも氷河期と言われてかなり厳しかったけれど、今の私みたいに行き当たりばったりのキャリアしか持ってない人間には中途採用・転職も難しい。転職は今回で3回めだけど、1回めは出してみようか、と思ったところにあっさり決まっちゃったし、2回めはコネで決まっていたので何もしなかったので、転職活動らしい活動をしているのは今回がはじめて。だけど、手に職がない、資格がないっていうのは本当に弱いんだなあと思う。編集をやってはきたけど、もうそういう仕事につく気はないし、事務も経験があるとはいえ、一般事務なので募集は少なくなる。経理ができる人はやっぱり強いのよね。公務員の試験はもう年齢制限でアウトだし(でも今から大の苦手の数学を勉強するなんて考えただけでも頭が痛いからいいんだけど)、それでなくても年齢で微妙なラインにきている。新年会で部活の友達に「会社は続けたほうがいいよー」ってさんざん言われたのはこういうことだったのか、と思う。でも、あの会社にいたら早晩体を壊して倒れて入院、なんて騒ぎになっていたと思うので、辞めたことについてはまったく後悔していない。仕事のストレスがまったくなくなったおかげで、以前は頻繁に起こしていたひどい頭痛も、だいぶ回数が減った。でも、仕事が決まらないっていうのが今度は逆にストレスになる。父が「若いうちに資格を取っておけ」って口を酸っぱくして言っていた意味が、今になってすごくよくわかる。父は履歴書の欄に書ききれないくらい資格を持っているし(資格を持っていたおかげで就職できたという経歴があるらしい)、母も教員免許を持っている。それに引きかえ、私は資格らしい資格は持っていないまま。持っているものといえばTOEICTOEFL秘書検定くらい。妹1もほとんど持っていないはず。今から就職活動をする妹2には、だから「ちゃんと資格とっておきなねー」とアドバイスをしてみた(本人は公務員試験の勉強を、もう始めている)。
 まあ、ここでぐちぐち言っていてもはじまらないので就職活動はするけれど、進路を決めるときの自分に、「本当にそれでいいの?」って言ってやりたい気がしなくもない。今まで選んできた道は後悔してないし、これでよかったと思ってるけれど、でも。