「を」か「が」か

 前から不思議に思っていることがあって、文字にしたらわかりづらいのかもしれないけれど書いてみる。たとえば、前のパラグラフに私は「お花見をしたい」って書いているけど、「お花見がしたい」と言う人がたくさんいることに戸惑っているのだ。私は「お花見」が目的語なので「を」を使っている。「が」を使ってしまうと、「お花見」が主語になりそうな気がしてしまうから。私の場合、あくまでも「私」が主語で、「お花見」は目的語なのだ。だけど、「お花見がしたい」と言う人がたくさんいることも知っている。テレビでもそういうふうに言う人がいる。となると、私があえて「を」を使うのは間違ってるのかなあ、と不安になってきてしまうのだ。「が」でも意味は通じる。でも、それって日本語として正しいのかなあ、と思ってしまう。細かいことなんだけど。これ、どっちが正しいとかあるのかしらね。クドくんに話してみたら、「そうそうそうそう!」と同意されたのでちょっと心強い。
 最近とみに日本語の乱れがひどい、とは指摘されていることだけれど、私もけっこう気になっている。私は自分自身に「これは使わない」と課している言葉がいくつかある。「全然いいよ」とか「全然大丈夫」とか「まったり」とか「食べれない」とか、そのほかいくつか。なんとなく気になるんだよねえ、こういう言葉(そのわりに「超」とかは使っちゃうんだけど。大いなる矛盾)。これは私が文章を書く職業についていたからなのかな、と思う。どの人が読んでもわかりやすいような文章を書くように心がけているつもり。それが果たして成功しているかどうかは、でもまた別問題。