音楽がつなぐ絆

 母と一緒に「コーラス」を観てきた。新しいフォーラムに入るのははじめてだったのだけれど、もうちょっと全体的にわかりやすい造りにしてもいいんじゃないかなあと思った。あとフロントがなんとなく薄暗いのが気になった。
 それはそれとしても、この「コーラス」はすごくよかった。前評判もあらすじもまったく知らずに観に行ったのだけれど、私にはそれがよかったみたい。純粋にストーリーと音楽を楽しめた。何よりもあの歌声! モランジュ役の男の子は、実際にサン・マルク少年少女合唱団に在籍しているそうで、だからこそあの美しい声が出せるんだなあ、と思った。フランスではかなりの観客数を動員したそうで、あの「アメリ」の記録を抜いた映画だそう。製作は「ニュー・シネマ・パラダイス」や「WATARIDORI」を手掛けたジャック・ペランだそうだ。キャストがすごくいいなあと思う。ペピノ役の男の子もすごくかわいかった。しかも、今知ったのだけれど、不良のモンダン役の子は、実際に更生施設に入っている子を起用したそうだ。すごい決断。終わりのほうの、窓から紙飛行機を飛ばして歌う場面がすごくよかった。久しぶりに、サントラ買いたいなあ、と思った映画だった。