現実から目をそらすな
書かないと忘れていっちゃうので、まず世界報道写真展（東京都写真美術館）のほうから。写真美術館って、行きたいと思っていたのに今までなぜかタイミングを逃してばっかりで、はじめて行く美術館だった。恵比寿って何回行っても迷うんです、と同行してくれたお友達におんぶにだっこ。「ワー！マイキー！」*1をやっていたせいで、ロビーには人もそこそこ。チケットを買って会場に入ると、会場のほうが混み混みだった。
報道という特性上、ショッキングな写真も多い。たぶん、「写真撮るより助けてあげるほうが人間として本来やるべきじゃないか」って思う人もたくさんいると思う。実際、それでピューリッツァー賞を獲ったカメラマンが自殺したということも、以前あったし。そう思う気持ちもわかるけど、でも写真を撮らざるを得ない人もいるんだよ。ほっとけなくて助けざるを得ない人がいるように。捕虜としてつかまって、逃げ出そうとして拷問を受けたことのある女の子の写真がひどく印象的だった。人間って強くて弱くて、でも綺麗だ、と思った。現実から目をそらしちゃいけないんだ。どんなに酷い現実でも。
