張り子みたいに頭をぶんぶん

 佐藤雅彦『毎月新聞』を読了。この本、新刊で買おうかどうしようかずいぶん迷ったんだよねー。だから図書館で見つけて、すごく嬉しかった。まず表紙の「じゃないですか禁止令」にぶんぶん頷く。私だって使ってないとはいわないけど、「ーじゃないですか」っていうの、あれ聞き苦しいと思うときがある。無理矢理同意を求めて、それを前提にしている感じ。それ以外にも、なるほどーと思ったり、へえええと感心したりするところがいっぱいある。同じことを言っているのに、それがすっと受け入れられちゃうのは、この人の伝える能力の高さなのかなあと思ったり。だからこそ、噛み砕いて噛み砕いて最低限の言葉で表現するCMの世界で名を挙げることができたのかなとも思う。これは私がごちゃごちゃ言うよりも、読んでもらったほうがいい。見つけたら読んでみてほしいなあと思う。読み物としてもおもしろいし、いろんな視点で物事を見られる1冊だと思う。私、この佐藤雅彦ってすごく好き。気になる人の1人。