日本人の血はやはりこれなのか

 「ラスト・サムライ」を観てきた。別にトム・クルーズが特別好きだというわけじゃないんだけど、やっぱりこれだけ話題になったりしてれば外せないわけで。もうねー、これはトム・クルーズの映画じゃなくて、渡辺謙のための映画だよ! 完全にトム・クルーズを食っちゃってるもん。あの目のすごさと大きな存在感。英語は、あれ? って思うこともあったけど、まああれくらい話せてるんだったらいいんじゃないかしらねえ。それに比べてトム・クルーズ演じる大尉の最初の姿の不甲斐ないこと。だからこそ渡辺謙が惹きたつんだけど。ただね、これは日本人だから理解できる精神かもしれないけど、外国人が観たらどう思うのかなあとは思った。こういう感情って理解できるものなんだろうか。それとも、こういう感覚こそがもう外国人にとっては必要ないものなんだろうか。私にはどっちともわからないけれど。