デザイナという仕事

 『グラフィック・デザイナーの仕事』を読了。私にはもともとデザインセンスというものがすっぽり抜け落ちていて、絵心もないし、自分のセンスにはまったく自信がない。だからこそ、社内のデザイナさんにも外注のデザイナさんにも、すごいなあという感情しか持てないのだ。考えることならできる。だけど、それをまったく何もない状態からデザインに起こしていくという作業がどれだけ大変なことなのか、私には想像できない。でも好きだからやってられるんだろうなあ。この本は、自分自身がデザイナであるという人はもちろん、私みたいに全然そうじゃない人にとっても楽しめる本だ。なるほど、と思ったところもたくさんある。それはデザイナと関わる編集者の立場として思ったことなのだけれど、大事だよなあと思う言葉だったり。こういうことをデザイナの立場から聞かせてもらえるという意味で、とてもいい本だった。